ファイルの暗号化の重要性
個人情報の流出を防ぐために個人のセキュリティ意識は欠かせません。
ウイルスやスパイウエア、ハッキングによる情報流出の他に注意しなければならないことがあります。
それはうっかり重要なデータの入ったUSBメモリや外付けドライブを置き忘れることです。
一度盗まれたデータはおそらく帰ってこないでしょう。
しかし、データを暗号化してさえいれば悪意のある人間からデータ内容を読み取られないように保護することができます。
外出が多い方やUSBメモリを頻繁に外に持っていく方に使って欲しいソフトです。
現在では誰でも使えるフリーソフトで簡単にファイルを暗号することができるようになりました。
今回は、ファイル暗号化フリーソフトの「EncSecure」について使い方を解説します。
ファイル暗号化フリーソフト「EncSecure」とは?
EncSecureは、無料で使えるWindows専用のファイル暗号化ソフトです。
残念ながらMacには対応していません。
通常の文書ファイルに加えて画像データの暗号化にも対応しています。
(データを暗号化した際は必ず正常に復号化できるか確認しましょう。)
米国で使われている強固なセキュリティ技術(AES256)で大容量のファイルも高速で暗号化できるのが特徴です。
パスワードまたはキーファイルによるロック・解除が可能です。
ダウンロード先はこちら。
「EncSecure」の使い方
ここからは実際にインストールからファイルの暗号化・復号化までの流れを実践します。
手順 | 図 |
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公式ページへアクセス。 |
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無償版の「EncSecure Lite」をダウンロード。 | |
起動アイコンをダブルクリック。 | |
はじめに起動に必要なソフトをインストールします。 | |
「NET.Frameworkバージョン2.0」をダウンロードします。こちら。 ちなみに「NET.Frameworkバージョン4.0」では起動しませんでした。 |
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無事にインストーラーが立ち上がればインストールを続けます。 | |
インストール完了です。 | |
起動すると、初期設定画面が立ち上がります。 ここでファイルの暗号化の設定を行います。 また復号する際のパスワードまたはキーファイルを選択します。 パスワードで解除したい場合はセキュリティーレベルを「中」以下に設定すると、パスワード入力ボックスが表示されます。 |
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文書ファイルの参考として右図の文書データの暗号化を行います。 | |
「EncSecure」のアイコンに直接文書ファイルをドラッグ・ドロップします。 ファイルは1つずつしか暗号化できません。 |
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しばらくすると、暗号化処理が開始します。 | |
すると、デスクトップに暗号化した文書ファイルが生成されます。 | |
試しに文書ファイルを開いてみると、中身は暗号化されて解読不可能です。 | |
復号化する場合は、暗号化された文書ファイルをダブルクリックします。 パスワードを求められたら入力。 |
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復号処理が完了すると、デスクトップに文書ファイルが生成されます。 中身を確認してみると、元のデータに復元されていました。 |
注意点とデメリット
「EncSecure」は非常に便利なフリーソフトです。
しなしながら少し欠点もありますのでご紹介したいと思います。
- ファイルは1つずつしか暗号化・復号化できない
- 暗号化・復号化するにはソフトをインストールしなければならない
- ごく稀に復号化が失敗することがある。
- ソフト自体がセキュリティ対策ソフトに検出されてしまうことがある
例えば、自宅で暗号化したファイルを外出先でみる場合には外出先のパソコンに「EncSecure」をインストールしなければなりません。
またキーファイルで暗号化している方はキーファイルのデータが必要です。
デメリットはありますが、USBメモリに入れて持ち歩けるソフトなので外出が多い方はぜひ使って頂ければと思います。
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